#3 なぜ日本一周なのか

大型免許を取ると決めたとき、
次に浮かんだのは「どこを走るか」でした。
最初は、行きたい場所をいくつか思い浮かべました。
北海道。
九州。
東北の海岸線。
けれど考えているうちに、
もっと大きな問いが生まれました。
「せっかくなら、日本をすべて走ってみたい。」

■制覇ではなく、確認
日本一周という言葉には、
どこか達成や制覇の響きがあります。
けれど、私の中では少し違います。
これは挑戦というより、確認です。
自分が生まれ育ったこの国を、
どれだけ自分の目で見てきただろうか。
仕事では国内外を飛び回ってきました。
けれどそれは、移動であって旅ではありませんでした。
空港とホテルと会議室。
風の匂いも、土地の空気も、
ほとんど記憶に残っていません。
だから今度は、
自分の速度で、この国を確かめてみたいと思ったのです。

■自分の時間を使うということ
50歳になって感じたのは、
時間の使い方は「意識しなければ流される」ということでした。
仕事は常に優先されます。
予定は自然と埋まります。
けれど日本一周は、
誰も求めていません。
やらなくても困らない。
それでもやる。
それは、自分の時間を自分の意志で使うということ。
私にとって日本一周は、
その象徴のようなものです。

■まだ見ぬ景色と、まだ見ぬ自分
この国には、
まだ見たことのない景色がたくさんあります。
同時に、
まだ経験していない自分もいるはずです。
長距離を走る自分。
雨に打たれながら進む自分。
道に迷う自分。
不安と向き合う自分。
それらはすべて、
敷かれたレールの上では出会えなかった自分です。
日本を一周するということは、
地図をなぞることではなく、
自分の輪郭を少しずつ広げることなのかもしれません。

■2026年4月28日、九州へ向かいます。
5泊6日のソロツーリング。
ここが、日本一周の第一歩です。
一気に走り切るのではなく、
少しずつ、季節ごとに。
急がず、比べず、積み重ねていく。
それが今の私に合っている形だと思っています。

日本一周は、
大きな夢というより、静かな決意です。
この国を、自分の速度で走る。
その過程で、
時間の使い方を問い直し、
自分の可能性を確かめていきたい。

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まだ見ぬ景色、
そして、まだ見ぬ自分へ。

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この記事を書いた人

50代で大型二輪免許を取得。
日本一周を目指し、少しずつこの国を走っています。
特別な才能があるわけではありません。
ただ、「やってみよう」と決めて動き始めただけです。
まだ見ぬ景色に出会いながら、
まだ見ぬ自分を少しずつ更新していく。
この記録が、誰かの小さなきっかけになれば嬉しいです。

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