九州ツーリングログ#7|まとめ

九州を走り終えて、今こうして振り返っている。

正直に言うと、
「何かが劇的に変わった」という感覚はない。


ただ、

確実に何かは変わっている。


自宅から出発して、大阪へ。
フェリーで九州に入り、大分、熊本、宮崎、鹿児島、長崎、佐賀、福岡と走った。

県庁を巡るというひとつの軸。
その間を繋ぐ道と、景色と、時間。


一番印象に残っているのは、桜島だった。

目の前に現れた瞬間、
その大きさに圧倒された。

でもそれ以上に、
「近い」と感じた。

距離の話ではなく、
もっと感覚的なもの。

言葉にしづらいけれど、
あの瞬間だけ、少し非日常に入り込んだ気がした。


走っているときは、ただ前に進んでいるだけだった。

でも振り返ると、
それらが一本の線として繋がっている。


逆に、一番きつかったのは帰り道だった。

圏央道。

もうすぐ着くという気持ちと、
ここまで走ってきた疲れ。

その間で、少しだけバランスを取るのが難しかった。


そして家に着いたとき、
ふと思った。


「あれだけ走ったのに、
 何もなかったみたいだな」


不思議な感覚だった。

長い距離を走ったはずなのに、
時間だけがすっと抜け落ちているような感じ。


でも、たぶんそれでいいんだと思う。


何かが大きく残る旅もあれば、
静かに馴染んでいく旅もある。


今回の旅は、後者だった。


気づかないうちに、
少しだけ自分の見え方が変わっている。


「まだ見ぬ風景を見たい」

そう思って始めた旅だった。


でも実際に見ていたのは、
風景だけじゃなかった。


その中で、
自分がどう感じるのか。

何に心が動くのか。


それを確かめていた。


まだ見ぬ自分は、
どこか遠くにいるわけじゃない。


こうして走っている時間の中に、
すでにあった。


ツーリングは、
距離でもスピードでもない。


どれだけ走ったかではなく、
どれだけ感じられたか。


そう思える旅だった。


また走りたいと思う。

同じ場所でもいいし、違う場所でもいい。


ただひとつ言えるのは、
次に走るときもきっと、

“まだ見ぬ何か”を探している。

(この旅で感じた内側の記録は、Noteにまとめてます。👉 https://note.com/manaminu

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この記事を書いた人

50代で大型二輪免許を取得。
日本一周を目指し、少しずつこの国を走っています。
特別な才能があるわけではありません。
ただ、「やってみよう」と決めて動き始めただけです。
まだ見ぬ景色に出会いながら、
まだ見ぬ自分を少しずつ更新していく。
この記録が、誰かの小さなきっかけになれば嬉しいです。

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